2009年7月10日金曜日

黒木フルマークも内容に不満


 9日の後楽園ホールはヤマグチ土浦ジム主宰のダブルメイン8回戦。
まず登場のOPBFミニマム級王者・黒木健孝はベルトをかけずに日本5位大内淳雅(角海老宝石)と対戦した。「いい選手なので初回からガンガンいった」という黒木はスタートから飛ばす。課題のポジションチェンジを頻繁に行い、手数多く攻め立てフルマーク(大内は72、73、74)の判定勝ちを収めたが、大内にダメージを与えるまでにはいかず。後半は疲労から運動量が落ち、右アッパー、右フックをもらうシーンもあり、世界1位の貫禄を示すまではいかなかった。 
  もう一つのメインはウェルター級1位井上庸と2位加藤壮次郎(協栄)の、いわば挑戦者決定戦。パワーでまさる井上だったが、もみ合いから打ってくる加藤の術中にはまる。2回、バッティングで井上が前頭部をカット。ラウンド終盤には加藤も左マブタを切って流血の1戦となった。 井上は勝負を急いで前進を強め、パワーで突破をはかる。試合は乱戦模様となり、加藤のショートブローが目立った。
 ズルズルいきそうな雰囲気だった6回、井上が返しの左フックをクリーンヒットして形勢挽回。そして迎えた7回、加藤の傷が広がり、ドクターストップに。負傷判定の結果は、67-66(井上)、67-67、68-68の1-0でドローとなった。
 ジムのツートップが演じた煮え切らない内容に岩本会長は落胆気味だったが、「相手がいることだから思うようにいかないのは分かっているが、対応できるように練習してきたはずだった…。しかし黒木は世界、井上は日本王座挑戦へ仕切り直しできるから、修正して本番に臨みたい」と気を取り直していた。
 前座の結果は次の通り--左が勝者
8回戦/小口雅之(草加有沢)TKO7回 工藤貢(ファイティング原田)
6回戦/高橋竜也(ヤマグチ土浦)TKO4回 坂光輝(松田)
4回戦/渡部諭(M.T)KO2回苦瓜一斉(ヤマグチ土浦)
      海老澤宏太(ヤマグチ土浦)TKO2回 那須野真也(角海老宝石)

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