オーストラリア、シドニーで9日、地元の世界ランカー、ビリー”ザ・キッド“ディブ(豪州=IBFフェザー級12位)と対戦した元日本バンタム級7位山口賢一(フリー)は1回2分59秒TKO負けを喫した。
論議を呼ぶ結末だった。
早々とダウンを奪った山口に対して、世界挑戦経験者ディブはクリンチ、ホールドで凌ぐ。山口がディブをリフトする場面もあり、主審の注意を受ける。迎えた初回終了間際、ディブの左から右オーバーハンドで、山口はロープ際にダウン。そこへディブは左アッパーを見舞う。明らかな反則打だったが、主審はカウントを開始。最後の一撃でダメージを被った山口は脚が震え、ストップされた。
裁定に不満の山口は主審に抗議、リング上では両者のセコンド陣が小競り合いを繰り返す事態に。山口側が早めにリングを降りたため、大事には至らなかったが、後味の悪さが残った。
この試合でWBOアジア太平洋フェザー級暫定王者に就いたディブ(23勝12KO1敗)は「何が起こったかわからなかった。あのパンチは自然に出たもの」と弁明。少なくとも主審は山口に休息タイムを与えるべきだった。
山口は15勝4KO2敗2分。
0 件のコメント:
コメントを投稿