松田-上野戦とダブルタイトルマッチとして行われた日本ウェルター級戦は、チャンピオン中川大資(帝拳)が2位斉藤幸伸丸(輪島功一スポーツ)に逆転の7回TKO勝ちを決め、沼田康司から奪った王座の初防衛に成功した。
中川は防衛戦の重圧からか動きが悪かった。その隙を突いた斉藤がすばやい前後左右の動きから右クロスを当てて、4回まで快調にリードする。一方の中川は右ショートアッパーで挑戦者の勢いを削ぎにかかる。飛ばし過ぎもたたったか、5回にピッチの落ちた斉藤はそれでも撹乱戦法に全力投球したが、7回に打ち合いに応じ、ここで長身王者の右大砲を何度と打ち下ろされ力尽きた。ダウンすると同時にマーチン主審が試合をストップ、タイムはこの回2分36秒。
6回までの採点はほとんど斉藤がポイントを取っていた。「やっぱり初防衛戦は難しい」と試合後の中川はコメント。「右ショートアッパーが当たっていたし、いつか(斉藤のペースが)落ちてくると思っていた」とも話したが、難産のV1だった。中川の戦績は14勝10KO2敗1分。健闘したものの輪島ジム初のベルト奪取を果たせなかった斉藤は11勝6KO3敗1分となった。
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