2013年8月23日金曜日

村田の世界戦略 ボブ・アラム氏語る


 五輪金メダリスト村田諒太(三迫)のデビュー戦を観戦するため、契約を結ぶ米大手プロモート会社、トップランク社のボブ・アラム代表が来日。村田の可能性と将来のプランを熱く語った。
 
村田を強力サポートするボブ・アラム氏(中央)

 記者会見でマイクを握ったアラム氏。まずは村田のデビュー戦について「村田とほかの大型ルーキーとの違いは、デビュー戦の相手が技術的に劣っている選手ではなく、OPBFチャンピオンということだ」と説明。「同じく金メダリストのロマチェンコもデビュー戦でフェザー級トップランカーと10回戦をする。これが我々のやり方だ」とトップランクの新人育成に胸を張った。

 さらに村田の可能性に話を転じ「私は村田の才能に自信を持っている。世界タイトルを獲るのは当然。それだけでなく、歴史に残るビッグファイターになると信じている。私がプロモートしたレナード、ハーンズ、ジェームス・トニー、ロイ・ジョーンズ、アイラン・バークレー、ロベルト・デュラン…。村田は歴代のミドル級ボクサーと肩を並べる偉大なボクサーになる」と褒めちぎった。

 村田の世界挑戦時期については「ロマチェンコは2戦目で世界挑戦する可能性があるが、村田はそう急ぐこともないだろう。いろいろなスタイルが見たいし、12ラウンド戦えるところも見てみたい」と語るにとどめた。

 トップランク社は現在、アジア戦略を推し進めており、村田をその柱にしたい考えだ。「村田の世界タイトルマッチはシンガポールの可能性がある。ラスベガスと同じでカジノがあり、とても重要な場所だ。あとはモンテカルロ(モナコ)も忘れてはいけない。もちろんラスベガス、ロサンゼルスといったアメリカでの試合も考えている」。デビュー戦の内容次第という条件はあるが、村田の前にはとてつもない可能性が広がっている。

0 件のコメント:

コメントを投稿