2013年8月7日水曜日

喜久里、久我らが優勝 B級グランプリ決勝


 ナップルボックスB級グランプリ決勝が7日、後楽園ホールで行われ、8階級で優勝が決まった。MVP(ナップルボックス賞)には、アマ全日本王者の上林巨人(竹原&畑山)と引き分けながら優勢点で優勝した久我勇作(ワタナベ)が選ばれた。結果は以下の通り。
 
久我(右)と上林は激闘を演じた

◇S・バンタム級5回戦
久我勇作(ワタナベ)[引き分け1-0(48-47、47-47、47-47)]上林巨人(竹原&畑山)
 両者とも好戦的で試合はスタートから白熱した。上林が上下に打ち分けてピッチを上げ始めた3回、久我の右クロスがきれいに決まって上林がダウン。久我はフィニッシュを狙ったが、上林が強気に攻めてこのピンチを脱した。4、5回は互いにいいパンチをヒットし合って結果は引き分け。ドローとしたジャッジの一人が優勢点を久我につけたため、久我が優勝者となった。
 
松尾(右)は及川に小差の判定勝利

◇フライ級5回戦
松尾雄太(国際)[2-1(48-47×2、47-48)]及川太郎(八王子中屋)
 アマ経験豊富な両者がデビュー戦以来の顔合わせ。パワーに勝る松尾と、パンチのバリエーションが多彩な及川という構図となった。互いに手数が出るものの、決定打が生まれず、最後まで一進一退の展開。松尾が小差で及川を返り討ちにした。
 
渾身の左で勝利をつかんだ喜久里(左)

◇S・フライ級5回戦
喜久里正平(帝拳)[3回1分41秒TKO]井出羊一(ワタナベ)
 サウスポー対決は初回、喜久里が打ち終わりに左を決めて、井出は早くもダウン寸前のピンチ。ところが2回、井出の左カウンターで喜久里がダウンを喫した。そして3回、形勢は再び逆転。喜久里が左ストレートで2度目のダウンを演出すると、続く場面でストップとなった。元インターハイ王者の井出はプロ2戦目で初黒星。

◇ライト級5回戦
三浦数浩(ドリーム)[中止]宮崎辰也(マナベ)
 宮崎の棄権で試合は中止。三浦が優勝。
 
坂(右)はあと一歩でKO勝利だった

◇フェザー級5回戦
坂晃典(仲里)[3-0(49-47、49-46、50-46)]佐藤克哉(ドリーム)
 坂は初回からコンビネーションが炸裂。佐藤をダウン寸前に追い込んだが、ここから佐藤が粘った。最終回も坂がショートの連打からチャンスを作ったものの佐藤がダウンを拒否。採点は問題なく坂だった。
※佐藤は初戦で末吉大(帝拳)に敗れたが、末吉のけがで棄権のため代理で出場。
 
中村は最終回に試合を決めた

◇ミニマム級5回戦
中村一弘(伴流)[5回2分18秒KO]松川真也(T&T)
 試合はいきなりダウンの応酬でスタート。サウスポーの松川がダウンを奪って仕留めにかかると、逆に中村のカウンターが決まって松川がダウンした。ここから抜け出したのは連打のきく中村。最終回に左フックで再びダウンを奪うとタオルが投入された。
 
ボディブローを決める高畑

◇S・フェザー級5回戦
高畑里望(ドリーム)[3-0(49-46×2、50-45)]菊地希望(石橋)
 ガードを固めて前に出る菊地に対し、長身の高畑はアッパーと右ストレートで迎撃。ボディブローもよく打ち込み、菊地のプレスに対処した。
 
佐藤(右)は宮坂へのリベンジに成功

◇バンタム級5回戦
佐藤鋼太(協栄)[2-0(48-47×2、47-47)]宮坂航(角海老宝石)
 後半は両者ともに接近戦で譲らず均衡した展開。佐藤はボディブロー、右ストレートを効果的にヒットさせれば、宮坂も左フックをクリーンヒット。3月に小差の判定で宮坂に敗れているパンチの精度で上回って佐藤が雪辱。

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