2013年4月21日日曜日

岩渕タイトル獲得ならず 東洋太平洋S・ライト級戦


 東洋太平洋S・ライト級タイトルマッチが21日、後楽園ホールで行われ、挑戦者で前日本王者の岩渕真也(草加有沢)がWBC8位の王者キム・ミヌク(韓国)に0-3(114-116、115-117、113-116)の判定で敗れ、タイトル獲得に失敗した。キムは3度目の防衛に成功。この日5試合行われた日韓親善対抗戦の結果は、日本の2勝3敗だった。
 
キムをアッパーで攻める岩渕(右)

 先にチャンスをつかんだのはサウスポーの岩渕だった。2回、左ストレートをヒットし、さらに右フックを追加してキムの動きを鈍らせる。しかしキムは3回に反撃。右ストレートを打ち込んで岩渕を後退させ、ロープに押し込んでさらに連打を見舞った。キムはパンチが強く、バランスがいい。連打もきいてよくまとまったボクサーという印象だ。

 中盤はややこう着した展開ながら、キムの右フックが有効。岩渕はジャブや左ストレートを単発であてるものの、そこから攻撃を発展させられない。8回を終わって岩渕は3~5ポイント差をつけられた。

 あとのない岩渕は10回、左ストレートでキムを後退させ、右フックを立て続けに痛打するなど大きなチャンスを作ったが、タフはキムはダウンを拒否。ラスト2回はキムが盛り返し、両者譲らぬ打撃戦を展開。日韓戦のトリにふさわしい好試合だった。キムは10勝7KO1敗。岩渕は21勝17KO4敗。
 
勝利のキム


(日韓親善対抗戦)
◇S・ライト級6回戦
キム・ジンス(韓国)[1回1分3秒TKO]クウエ・ピーター(KG大和)
 サウスポーのキムが左ストレートを一閃。ダウンしたピーターは立ち上がったが足元が定まらず、レフェリーが試合を止めた。

◇S・フライ級6回戦
長嶺克則(マナベ)[4回1分40秒TKO]シン・ヒョンジェ(韓国)
 出入りで勝負するシンに対し、長嶺はパンチを上下に散らし、打ち終わりにカウンターを合わせて試合をリード。徐々にシンを弱らせ4回にラッシュしてフィニッシュした。

◇ヘビー級4回戦
大和藤中(金子)[2-0(39-38、39-37、38-38)]イ・ギョンハク(韓国)

◇S・フライ級4回戦
キム・イェジュン(韓国)[2-0(38-37×2、38-38)]冨田正俊(川島)

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