第1回女子ボクシング・チャレンジマッチが2日、後楽園ホールで行われた。メインイベントに登場したミドル級の「しずちゃん」こと山崎静代(梅津倶楽部)は、2011年の初公式戦で敗れている薛春秋(台湾)に判定勝ちし、リベンジを成し遂げた。
勝ち名乗りを受ける山崎(左) |
大会はアマチュア女子の大会が年に1回しか開かれないことから女子ボクシングの普及、強化を目指して企画された。照明や音楽によってショウアップされたほか、ロンドン五輪男子銅メダリストの清水聡(自衛隊)ら男子選手もエキシビションに出場して大会を盛り上げた。
会場ではがんと闘病中の梅津正彦トレーナーを支援する募金も行われた。山崎を教え続ける梅津トレーナーは「デビュー戦でダブルスコアで敗れている相手にしずが勝ってうれしい。自分の体調も試合が近づくにつれてよくなった。これからもがんばっていきたい」と感無量の様子だった。
【試合結果(左側が勝者)=2分4ラウンド】
◇ミドル級
山崎静代(梅津倶楽部)[25-15]薛春秋(台湾)
山崎はスタートから好調。ワンツー、ボディブローという基本のコンビネーションがよく決まった。途中から薛が右ストレートを決めて反撃したが、山崎はパンチをもらいながらも前に手続けてポイントを獲得した。
快勝の釘宮(右) |
◇バンタム級
釘宮智子(平成国際大)[23-3]邱敬雅(台湾)
長身のサウスポー釘宮はスタートからよく動き、激しく出入りしながらジャブと左ストレート、ボディブローをバランスよく叩き込んだ。試合終了間際にはボディの連打でダウンを奪うなど最後まで圧倒した。
ライバル対決を制した箕輪(右) |
◇フライ級
箕輪綾子(フローリスト蘭)[12-10]新本亜也(IBA)
ロンドン五輪代表を激しく争ったライバル同士がまたも熱戦を展開。前半は箕輪が的確にジャブを当ててリード。3回には右をカウンターで決めてダウンを奪った。新本も積極的に手を出し、4回はリードパンチを軸に箕輪を上回ったが、わずかに届かなかった。
◇L・フライ級
佐伯霞(大阪学芸高)[8-0=参考記録]仲田幸都子(甲府城西高)
全日本チャンピオンの佐伯はハイテンポな攻撃で連打を打ち込んで仲田を圧倒。攻撃の暇を与えず完封勝ちした。仲田はリミットを1.6㎏オーバー。公式には仲田の失格負け。
◇L・フライ級
和田まどか(芦屋大)[RSC1回1分38秒]矢野明日香(淵江高)
矢野がいきなり右ストレートを決めて会場を沸かせたが、地力に勝るサウスポー和田は右フックと左ストレートのコンビネーションを容赦なく矢野に浴びせ、2度のダウンを奪ってRSC勝ちした。
◇フェザー級
林美涼(平成国際大)[RSC3回1分26秒]古川絢菜(大阪学芸高)
古川は思い切りのいいワンツーを決めて1回を3-1とリード。しかし全日本王者の林は落ち着いて試合をコントロールし、2回と3回にダウンを奪ってRSC勝ちした。
◇フライ級
伊藤沙月(拓大)[14-7]千本瑞規(芦屋大)
◇フライ級
秋山優女(清瀬高)[19-9]竹中愛佑梨(長居高)
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