2012年12月27日木曜日

河野なんて怖くない テーパリット公開練習


 大晦日に河野公平の挑戦を受けるWBA世界S・フライ級チャンピオン、テーパリット・ゴーキアットジムがワタナベジムで会見と公開練習を行った。


 会見は紋切り型の新鮮味に欠けるもので「コンディションは100パーセント。スパーリングは219ラウンドやってきた。自分の長所はパンチ力。すべてのパンチが得意だが、しいていえば右。(トレーナーは左フックだといった)。日本選手に3連勝しているが、彼らは上手でタフだった。敵地で勝つにはしっかり準備して油断しないことだ。河野は基本的にファイター。でも時々テクニックも使う。彼のすべてのパンチに気をつけたい。KO? 試合の流れ次第。トレーナーの指示に従って戦いたい」といった具合。

 油断はしないというものの、ジミー・トレーナーは「河野なんて怖くない。パンチ弱いし」と叫んだ。ゴーキアット・プロモーターも「完璧な準備をした。31日の試合は楽しいものになるだろう」と語り、ウィナイ会長は「ファイタースタイルで戦いたいが、相手の出方次第でアウトボクシングすることも念頭にある」とテーパリットがオールラウンダーであることを示唆。この9月河野に小差で敗れたペッバンボーン・ゴーキアットジム(大晦日に金城智哉と対戦)からナマの河野情報を仕入れて自信は確かなもののようだ。
 話が同じリングで戦う同じライバルWBC王者・佐藤洋太に及ぶとテーパリットは「長身でリーチがあり、スピードのある選手。パンチ力もあると思う。戦いたいかって? もちろん。WBA、WBCどちらが強いか示したい」と意欲を示した。

 公開された練習はミット打ちとサンドバッグ打ち。テーパリットはたっぷり着込んで動いた。ウェイトは2ポンドオーバーだというが、顔はまだふっくらしておりウェイトづくりに懸念も感じさせたが、直前で一気に落とすのがタイ式。どう仕上げてくるか……。

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