元WBC世界バンタム、S・フェザー級チャンピオンのシリモンコン・シンワンチャー(35)が11月14日タイ・ランシットで行われた空位のWBCアジア・コンチネンタル・ウェルター級王座決定戦を制して、久々のベルトを獲得した。
2009年シリモンコンは麻薬所持の罪で懲役20年の刑を言い渡されて現在塀の中。しかし特例として試合が認められており、これまでも何度か収容施設を出てファイトしている。
デニス・パダウ(比)相手の試合は激しい打ち合い。明らかにベストを越えるウェルターウエイトは脚もなければ動きの切れもない。普段、施設内で若い犯罪者の更正手段としてボクシングを教えており、「自分の練習はあまりできない。ウエイトも今回は8キロ落としてスタミナも足りなかった」とシリモンコン。
圧力を掛け、左フックを叩きつけ右につなげるものの、パダウのアッパーを受けてたじろぐ場面も。それでも攻撃力にまさる元2階級世界王者は攻撃の手を緩めず、5回コーナーに詰めて乱打してダウンを奪い、フィニッシュした。
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