2011年11月14日月曜日

第3戦も接戦! パッキアオ辛くも判定勝ち


 マルケスに無情の裁定――?。12日(現地時間)ラスベガスのMGMグランドで行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチは王者マニー・パッキアオ(フィリピン)がマジョリティー・デシジョンで勝利を得たが、挑戦者フアン・マヌエル・マルケス(メキシコ)を支持する声が大きく、勝利者コール後、アリーナが騒然となった。
 第1戦、第2戦とも判定が議論を呼んだカードは、この第3戦でも大きな論議を巻き起こした。1、2戦と異なりダウンシーンはなし。パッキアオはこれまで猛威を振るった強打が不発。特に王者の左に対する挑戦者のディフェンスが秀逸で、12ラウンドを通じてダメージを被るシーンがなかった。同時に距離を保ちながら右フック、ストレートを叩き込み、パッキアオの焦りを誘う場面も見受けられた。中でも5、9ラウンドあたりの攻勢はアリーナを大いに沸かせた。メキシカンが主流を占めるスタンドは、パッキアオにとりアウェーの雰囲気も。終了ゴングにパッキアオの笑顔はなかった。
 しかしアナウンスされたオフィシャルスコアはロバート・ホイルが114-114、デーブ・モレッティが115-113、グレン・トゥローブリッジが116-112と、2-0でパッキアオの防衛(ジャッジは3者ともネバダ州)。ちなみに放映したHBOの採点は116-112でマルケスの勝ちだった。第4戦の可能性もありそうだ。(三浦勝夫)
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

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