2011年10月17日月曜日

リナレス大流血 デマルコに逆転TKO負け


 ロサンゼルスのステープルズ・センターで15日(現地時間)行われたWBC世界ライト級王座決定戦は、ランク1位アントニオ・デマルコ(メキシコ)が2位ホルへ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)に11ラウンド2分32秒TKO勝ち。リナレスの3階級制覇はならなかった。
 試合はスピードで勝るリナレスが軽快なフットワークに乗せてコンビネーションを叩き込みリード。アウトボクシングが冴えるリナレスに対し、デマルコも中盤からヒットが増え、白熱の攻防が展開される。だが6回、鼻柱をカットしたリナレスはラウンドを重ねるごとに傷が悪化。2度ドクターチェックがかかり続行が許されたリナレスは、それでも断続的に高速連打を繰りだし見せ場をつくる。しかし多量の出血による戦力低下は見逃せない。11回、ダメージングブローを叩き込んだデマルコに対し、ダウンを拒否するリナレスだったが、ロープ際で捕まったところで、ラウル・カイース主審が割って入った。
 10回までのスコアカードは99-91、98-92が2者と大差でリナレスが優勢だった。敗者にもファンから健闘を称える熱い拍手が送られた。
同じリングで行われたWBC1位&IBF2位S・ライト級決定戦はWBC5位ダニー・ガルシア(米)が元WBO王者ケンドール・ホルト(米)に2-1判定勝ちを飾った。ガルシアは、この勝利でNABO王座も獲得している。(三浦勝夫)
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

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