2011年9月12日月曜日

サルガド世界王座復活 メンデスに3-0判定勝ち

 元WBA世界S・ファザー級王者フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)が2年ぶりに世界チャンピオンに返り咲いた。サルガドは10日(現地時間)メキシコ・グアダラハラでアルヘニス・メンデス(ドミニカ共和国、IBF1位)を12ラウンド、3-0判定で下し、空位のIBF世界J・ライト級王座を獲得した。
 コーナーに今年殿堂入りした名将ナチョ・ベリスタイン・トレーナーが陣取ったサルガドは出だしからボディー打ちを中心とした連打を浴びせペースを握る。メンデスもリターンするが、手数の差は歴然。5回、ドミニカ人はヒジ打ちで減点1。試合は7回までメキシカンが一方的にリードする。しかし8ラウンドを境に、それまで眠っていたメンデスが目を覚まし、スピーディーなパンチを決め大反撃。11回終了間際スリップダウンしたサルガドは青息吐息。最終12回、連打を食らったサルガドは抱きついて倒れ、カウントが入る。残り30秒、内山戦のフィナーレのような状況になったが、メンデスには内山ほどのパワーはなく終了ゴング。スコアは114-112が2者に115-110でサラゴサの手が上がった。
 涙を流して抗議したメンデスだったが、判定は妥当。しかしジキルとハイド氏のようなパフォーマンスだったサルガドはハートとスタミナの強化が課題に思える。なお、勝者はベリスタイン氏にとり、23人目の世界王者となった。

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