2011年6月2日木曜日

チャンピオン内山、教授になる! 母校拓大で講義


 WBA世界S・フェザー級王者・内山高志(ワタナベ・31)が1日午後、東京・八王子市の母校拓殖大学を訪れ、約300名の学生を前に講義を行った。主に商・政経学部の学生を対象としたれっきとした授業で、34年前に拓大が八王子に移って以来続いている「世界の中の日本」という講座。名誉職とはいえ、「教授」の肩書を持った世界チャンピオンは、我が国では後にも先にも内山が初めてである。
 同大政経学部を2002年に卒業後初めて訪れたという母校。チャンピオンは「駅前も(在学時と)変わっていないし、メチャクチャ懐かしかった。嬉しい……」と感慨もひとしお。午後3時からの講義を前に、高橋敏夫・副学長から「客員教授」の委嘱状を受け取ると、後輩の学生たちに向かってハッキリとした口調で語りかけた。この日のテーマは「チャンスをつかむために」。内山は「自分はあまり大きなことも言えないし、いかにしてここまできたか、経験談を話しました」。1時間をみっちりと話し「自分にとっても勉強になりました」。内山のしゃべりの上手さは口下手なボクサーが多い中でチャンピオン級。これなら引退後も講演で食べていける?
 講義のあとは、ボクシング部道場を訪れ、後輩たちを激励した。関東リーグ戦では毎年のように後楽園ホールに駆け付け応援している。「今年は優勝してくれると期待しています」と、エールを送っていた。なお、本業の方は、10月頃に防衛戦を行うことになりそうだという。

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