2011年4月12日火曜日

デラホーヤ、石田に大興奮


 筋骨隆々のカークランドの体が2分足らずで3度転がった。9日ラスベガスのMGMグランドで、27勝24KO無敗の強敵ジェームズ・カークランド(米)に豪快な初回KO勝利を収めた石田順裕(WBA・S・ウェルター級3位)に対して、「イシダ、世界にショック与える」(ファイトニュース)、「イシダ、初回でカークランドを破壊」(ボクシングシーン)など地元米国のメディアも称賛の記事で試合を報じている。
 試合後、会見を仕切ったプロモーター、オスカー・デラホーヤも興奮気味に日本人ヒーローを紹介。それに応えて石田は「みなさん、どうもありがとうございます。ラスベガスで試合のチャンスをいただき感謝しています。今、日本は大変な状況なので、元気を与えることができてうれしい。そして日本の重量級でもここまでやれることを証明できたのが誇りです」とマイクの前で発言。ファン、友人たちの激励が書かれた日の丸を誇らしげに掲げた。
 デラホーヤは「今日のPPV放映契約1件につき、1ペニーを日本へ募金する」と約束。契約するメキシコのカネロ・プロモーション、エディ・レイノソ氏もサポートを継続すると話していた。
 一方、敗者カークランドは乱心。敗戦後のインタビューで「なぜ止められたのか分からない。彼(石田)はパワーも何にもない選手。とんでもない試合だ」とわめき散らし、さすがにスタンドからブーイングが巻き起こった。(三浦勝夫)Photo/Sumio Yamda

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