2011年4月3日日曜日

亀田大毅、沖縄でKO勝ち


 大毅が戦線復帰――減量苦からWBA世界フライ級王座を返上した亀田大毅(亀田)が2日那覇市の沖縄県立武道館のリングに上がり、ヘスス・マルチネス(メキシコ)をボディー・ショットで沈め、4回37秒KO勝ちした。
 フライ級から54キロに上げて登場した亀田は「こんなに体が軽いものか……自分のやりたいように動けて楽しかったよ」とあとで語ったように、軽快な動作で終始攻撃的に前に前に出た。相手はポンサクレックに挑戦して12回判定負けの記録があるマルチネス。といってもこれは9年前の試合で、すでに35歳と盛りを過ぎた選手であることは明らか。それでも体重苦の割にフットワークはよく、大毅の顔面へのブローをスウェーでかわすあたりに昔の片鱗もうかがわせた。時折返すブローは倒す威力こそないものの、3回には大毅がうっすら鼻血をにじませる場面も。しかしマルチネスも攻撃力は弱く、大毅を脅かすものはない。5回大毅の左ダブル・フックを脇腹に打ち込まれると、あえなくキャンバスに崩れ落ち、そのまま10カウントを聞いた。
 試合前から震災を案じて「(被災者に)希望を与えられる試合をしたい」と語っていた亀田だが、「僕らは拳でしか伝えられない。KOで勝てて、ちょっとよかったかな」と、コメントもなめらか。沖縄のファンの声援に「また沖縄でやりたい」と気をよくしていた。
 なおセミのフライ級8回戦は、屋富祖裕信(琉球)が桜井康弘(レパード玉熊)に4回1分44秒TKO勝ちで6連続KOをマーク。初回に右ストレートで倒した後、4回の決め手もやはり右。ダウンと同時にタオルが舞った。
 6回戦では、フライ級福原辰弥(本田フィットネス)が嘉納栄(平仲BS)に3-0判定勝ち。初回に右フックのカウンターでダウンを奪い、イニシャチブをとった。同じくバンタム級6回戦で宮本達矢(平仲BS)が結城政吾(三松スポーツ)に初回34秒でTKO勝ち。

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