2010年12月23日木曜日

近藤薄氷の勝利 小澤に2-1判定


 タイトル奪還を目指す前日本ライト級チャンピオン近藤明広(日東)が22日夜後楽園ホールで元ランカーの小澤大将(全日本パブリック)と8回戦を行い、判定勝ちした。しかし最近にない不出来で、2-1判定は逆になってもおかしくない内容に本人もガックリしていた。
 ジャブを多用して好スタートを切った小澤に対し、近藤はガードを固めてプレッシャーをかけるが、なかなか相手を読み切れない。時折左フック、右ストレートをヒットしたものの、小澤の右をよけ損なう場面も。5回には出ばなに小澤の左フックをカウンターされ足がもつれかけた。その後も最後までやりにくい相手を攻めあぐねた。スコアは2人が77-76、78-76で近藤の勝ちとしたが、残る1人は逆に77-76で小澤の勝ち。
「考えてしまって手が出なかった。まずい試合でした。そんなつもりはないけれど、油断があったのかも」と勝者近藤は浮かぬ顔。反対に敗者小澤(30)は「俺が勝った試合だった……」。これが27戦目で、リングに上がる前は「負けたら引退」と覚悟していたが、「ちょっと延びるかな」とまだまだやる気。
 この日主催の日東ジムは受難続き。セミの8回戦では、設楽賢太が橋本弘幸(西城)と劇画のような打撃戦の末6回2分45秒TKO負け。2回に橋本の右を浴びて痛烈なダウンを喫し、これは立ち上がり反撃場面もあったが、被弾のダメージも深く、6回血だるまになって連打されたところでレフェリー・ストップがかかった。もう1人S・バンタム級8回戦では八戸保頼が齋藤純彦(輪島功一スポーツ)に2-1判定負け。
 この他の8回戦では、“電通マン”中村幸裕(ピューマ渡久地)が益田健太郎(新日本木村)に1、2回にダウンを奪われ、0-3の判定負け。

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