2010年8月15日日曜日

モレノ、セルメーニョを2-1撃退 ゴロフキン初回戴冠



 パナマシティの「ロベルト・デュラン・アリーナ」で14日(現地時間)行われた恒例のWBA「KOドラッグ」シリーズでのメインカード、WBA世界バンタム級因縁の再戰は、王者アンセルモ・モレノ(パナマ)が前暫定王者ネオマール・セルメーニョ(ベネズエラ)を2-1の判定で破り、タイトルを防衛した。オフィシャル・スコアは117-112、115-113、113-115。両者が3月ベネズエラで行った統一チャンピオン戰は接戦の末やはりスプリット・デシジョンでモレノが勝っていたが、WBAは再戰を命じていた。
 同じリングで行われた空位のWBA世界ミドル級王座決定戰は、不敗のトップ・コンテンダー、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が13位ミルトン・ヌネス(コロンビア)を初回わずか58秒でKOし、新チャンピオンとなった。
 この王座はフェリックス・シュトルム(ドイツ)がスーパー王者に格上げになったため空位になっていた。ゴロフキン(28)は19勝16KO。元アマ世界王者で、2004年アテネ五輪銀メダリスト。現IBF世界S・ミドル級王者のルシアン・ブテ(ルーマニア)をKOしたことがある。
 この日のサポーティング・カードで注目のWBA世界フライ級暫定王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)がウィルフレド・バルデス(コロンビア)に初回KO勝ちし、戦績を21勝16KO1敗としている。亀田大毅-坂田健史戦の勝者との統一戦に照準を合わせているはずだが、一方で前王者デンガオセーン(タイ)を相手に10月暫定王座の防衛戦を行う予定という情報もある。
  写真上は58秒でミドル級新王者となったゴロフキン、下は宿敵セルメーニョに右のブローを浴びせるモレノ=PHOTOS/SUMIO YAMADA=

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