
ワードはアテネ五輪金メダリストからプロ転向後5年目の快挙。これまで1度も負けていないものの自他共に認める「もっとも過小評価されたボクサー」だった。今回も相手がこれまでカルザゲに負けた以外は勝ちっぱなしのケスレルだったことから、予想は不利。しかしいざ試合になると、ワードが速い動きで主導権を握りケスレルをアウトボックス。着々とポイントを積み上げた。ケスレルはワードにかわされ、フラストレーションの募る展開。KOでなければ勝てない展開になっていたが、得意の強打は急所をヒットしなかった。終盤には右頬と左目上のカットで出血に苦しんだ。11回のドクター・ストップに繋がったのは、偶然のバッティングによるカットだったが、勝負を決したスコアは98-92(2人)、97-92と、明白な差がついてワードの勝ちを支持していた。
新王者ワードはこれで21勝13KO負けなし。ケスレルは42勝32KO2敗。
写真はケスレルに左ストレートを決めるワード=PHOTO/SUMIO YAMADA=
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