12日夜、後楽園ホールのメインはフライ級8回戦。ノーランカーの八巻裕一(野口)が無敗の日本フライ級8位・安西政人(ワールドS)を初回TKOで下す殊勲をあげた。
サウスポー八巻に対し、安西はプレスをかけて右ストレートから攻めたが、この強気が裏目に出た。安西のパンチをブロックした八巻がすぐさま返しの右フックを直撃。もろくも安西はダウンし、立ち上がったもののダメージが深く、追撃でもう一度右フックを食らったところで浦谷主審により試合をストップされた。タイムは2分48秒。
これが3度目の日本ランカー挑戦だった八巻は「まさか倒れるとは。信じられない」と自分で驚きながらも、「右フックでKOというのはイメージしていた」としてやったりの表情。過去に安西とはスパーしたこともあり、この時の経験が役に立ったという。戦績を7勝(5KO)8敗とし、日本ランク入りが濃厚となった。一方、初黒星の安西は10勝(4KO)1敗。
セミでは国際ジムの長身サウスポー、千葉透がフィリピン・ウェルター級2位デクスター・デラーダに8回3-0判定勝ち。サウスポー同士の一戦は、左ボディーをていねいに攻める千葉がリードし、4回には右フックを合わせてダウンをマーク。ジャッジ2者がフルマークをつける大差だったが、千葉は後半攻めあぐねて消化不良の印象を残した。千葉の戦績は11勝(8KO)2敗1分。
また、もうひとつの8回戦は野口ジムの丸山有二が田村長太郎(花形)に判定勝ちした。
そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
4回戦 塩田将彦(ワタナベ)TKO2回 吉川雄毅(野口)
4回戦 大内正浩(横浜さくら)判定 道見和也(JBS)
4回戦 菅原大悟(小熊)判定 浅野剛史(野口)
4回戦 掛川康隆(JBS)引き分け 麓博之介(新日本木村)
4回戦 水野太喜(ワールドS)TKO2回 吉田共能(ランド)
女子4回戦 柴田直子(ワールドS)TKO3回 野口智代(ジャパンS)
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