元東洋太平洋フライ級王者の升田貴久(三迫)が今月28日タイのチェンマイでWBC世界フライ級暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に挑戦することが決まり、17日三迫ジムが記者会見を開き発表した。升田は世界初挑戦。
WBCのこの階級正規王者は内藤大助だが、今年4月にWBCが暫定王座決定戦を認め、ポンサクが勝って暫定王者についた。今回はチャンピオン統一戦の前に升田相手の防衛戦をこなそうというもの。
試合自体は以前から決まっていたが、会見で「今日WBCから認定された」と三迫会長が明らかにしたように、升田は6月小林タカヤスに2-0判定で敗れ、6位まで上がっていた世界ランキングも15位以下に落ちてしまった。最新ランキングでも22位から上がらなかったことから、WBCの直接承認を得てようやく正式決定となったもの。
「うれしい。今年に入って下がり切っていたモチベーションが一気に上がりました」と、挑戦の決まった感想を聞かれて、升田は素直に喜びをあらわした。
「海外挑戦で、三原(正)が勝った時のことを思い出している。(升田が)ワンディに勝った時のように戦えば、勝てる」と強気なのは三迫仁志会長。当の升田は「相手については強いというイメージしかないが、あれこれ考えてもしかたない。自分の持っているものを出し切りたい」と抱負を語っていた。
ポンサクレック(32)の戦績は72勝38KO3敗1分、升田(30)は20勝5KO8敗3分。挑戦者一行は試合2日前の26日にタイ入りする予定。写真は記者会見で抱負を語る升田㊨と三迫会長
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