2012年12月4日火曜日

冨山、5ポイント差守れず大塚とドロー

 4日後楽園ホールで行われたワタナベファミリー興行のメイン8回戦は、冨山浩之介(ワタナベ=日本S・フライ級6位)が大塚隆太(18鴻巣)と引分けた。

 
 冨山は初回に右、2回に左でダウンを奪い圧倒的優位に立ったが、ここからリキんでボクシングが崩れる。一方、2回にホールドの反則で減点され、都合5ポイントのハンデを背負った大塚は「あせったけれどセコンドが大丈夫だというので」(大塚)と我慢。持ち前のスタイルを崩さず挽回へと打って出る。
 大塚はいい練習をしていることをうかがわせる体幹の強さをベースに猛追。6回には右を打ち抜いてダウンを奪うなど、狙って振り回し自ら消耗を加速させた富山を何度も追い込んで終了ゴング。
 競った試合は75-74(富山)、75-75、74-74のスコアで引分けた。5ポイント差を生かすどころか守れなかった冨山は「最初にダウン取るといつもこう。いつでもイケると集中力がなくなってしまう」と反省。

 セミ8回戦はウェルター級に転向した和宇慶勇二(ワタナベ=8位)がエクナムポン・モークルンテープ(タイ)を初回2度倒してTKO勝ち。再起に成功した。


 また元日本フェザー級王者の梅津宏治(ワタナベ=12位)は、伊藤健剛(本多)とタフな打ち合いを展開した末、2回と8回にダウンを奪いTKO勝ち。伊藤に意地の反攻を許す厳しい試合となったがこちらも再起を果した。


 6回戦は番狂わせ。WBCミニマム級15位のベテラン國重隆(ワタナベ)がノーランク大平剛(花形)に57-58,56-58,56-59の判定で敗れた。


 この日は元東洋S・フェザー級王者・川村貢治(横浜光-ワタナベ)の引退式が行われ、川村は福原力也とのラストスバーのあとテンゴングを聞いた。現在はRK鎌田ジムでトレーナーをして後進の指導にあたっている。

亀田興がV5 2-1判定


WBA世界バンタム級タイトルマッチが4日、ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育館)で行われ、王者の亀田興毅(亀田)が暫定王者で同級1位のウーゴ・ルイス(メキシコ)を2-1(116-113、115-113、113-117)の判定で下し、5度目の防衛に成功した。

 亀田はスタートからリングをサークリング。決定打は許さなかったが、攻撃する場面は少なかった。長身のルイスはロングレンジからワンツーを主体に手数を出したが、こちらはブロッキングに阻まれ、ともにクリーンヒットの出ない重苦しい展開が続いた。

 亀田は11、12回に接近戦でパンチをまとめてポイントを獲得。ジャッジ1人は終盤までのルイスの攻勢を評価した。

◇55㎏契約10回戦
亀田大毅(亀田)[3-0(100-91×2、99-91)]ジェームス・モコギンタ(インドネシア)

◇55㎏契約10回戦
亀田和毅(亀田)[4回1分23秒KO]レイ・ラス・ピーニャス(比国)

2012年12月3日月曜日

12・31 藤本がOPBFヘビー級王座決定戦


 角海老宝石ジムは3日、東洋太平洋ヘビー級2位の藤本京太郎が12月31日にボディメーカーコロシアム(大阪府立体育館)で、同級1位のソロモン・ハウモノ(豪州)との王座決定戦に出場すると発表した。

 藤本は現在WBC15位にランクされており、これがタイトル初挑戦で戦績は5勝3KO。ソロモンは37歳で戦績は19勝17KO1敗2分。

 当日は井岡一翔(井岡)のWBA世界L・フライ級王座決定戦で、宮崎亮(井岡)のWBA世界ミニマム級王座世界王座決定戦が行われる。

亀田、ルイスともにパス 明日WBAバンタム級戦



WBA世界バンタム級タイトルマッチの計量が3日、大阪・阿倍野のキューズモールで行われた。
 5度目の防衛戦となるチャンピオン亀田興毅(亀田)はリミット53.5キロで一発合格したが、1位挑戦者のウーゴ・ルイス(メキシコ)は200グラム・オーバー。パンツを脱いでもう一度秤に乗るも、これも150グラム超過した。その後ルイスは汗をしぼり、規定の53.5キロに落とした。

 この日の計量は一般公開され、亀田は「最高の試合をします。どちらが強いのかを証明する」と宣言した。
 なお計量に先立って行われた検診では、ともに「問題なし」とコミッション・ドクターに太鼓判を押されている。

渡邊がウィラポンの前で再起 松本はTKO勝ち


12月3日 後楽園ホールの結果

◇77㎏契約8回戦
松本晋太郎(ヨネクラ)[2回1分6秒TKO]カジョーンデット・オーエカチャイ(タイ)
 体格とパワーで勝る日本S・ミドル級1位の松本が終始プレッシャーをかけ、2回に左フック1発で試合を終わらせた。


◇67㎏契約8回戦
長島謙吾(角海老宝石)[5回2分22秒TKO]出田裕一(ヨネクラ)
 長島が強打を爆発させ、日本ウェルター級9位の出田を下した。3回、長島は得意の左フックで出田の右目上部を切り裂き、5回に試合続行が不可能となった。
 
 
◇58㎏級契約8回戦
渡邊卓也(青木)[3-0(80-72、80-70、79-73)]谷弘樹(姫路木下)
 日本フェザー級9位の渡邊がジャブを有効に使って試合をコントロール。7月に日本チャンピオン天笠尚(山上)に敗れて以来の再起戦に完勝した。
 

 来日中の元WBC世界バンタム級王者ウィラポン・ナコンルアンプロモーション氏が試合を観戦。リング上で渡邊を祝福すると「ウィラポン!」と声援が上がっていた。

2012年12月2日日曜日

田川辛勝、ランク死守


 9月ランク2位の谷口浩嗣を倒して日本S・フェザー級5位にジャンプアップした田川智久(KG大和)のランカー初戦は冷や汗モノの辛勝だった。

 


 
 
 12月2日新宿フェイスで行なわれた名雪貴久(船橋ドラゴン)との8回戦は、慎重な立ち上がりの田川に対して名雪が先行。田川は手数が少なく得意のロングからのワンツーがなかなか機能しない。4回には名雪に右から左フックと許してダウンを奪われた。リードを許した日本4位はパワーファイトに切り替え。左フックのボディーブローを軸に重厚な前進を見せる。しかしスピード、パンチのつなぎで上回る名雪も右ストレートを打ち込んで譲らず試合は打撃戦に。体力で押し込む田川は被弾も少なくなく、スコアに委ねられた判定は下克上の可能性もあったが、77-76.76-75.76-77と割れて田川を支持した。

 またセミ8回戦は中野敬太(KG大和)がフィジカルに長けた石川雄策(角海老宝石)をクレバーなボクシングで封じ、ダウンを奪って判定勝ちした。
 

トラウト、コットに大差の勝利 WBA・S・ウェルター級戦



 MSGが沈黙した――。1日夜(日本時間2日)ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンで挙行されたWBA世界S・ウェルター級タイトルマッチは予想不利の王者オースティン・トラウト(米)が挑戦者ミゲール・コット(プエルトリコ)に3-0判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した。


 ダウンシーンはなし。序盤、リーチ差を生かしサウスポーからパンチをコネクトしたトラウトに、コットは接近を試みて挽回。前半6回までコットがポイントをリードしているようにも思えた。しかしテクニシャン、トラウトは右ジャブをコンスタントに決め、コットの攻勢を遮断。攻めてはアッパーとボディーブローを多発してラウンドを連取。懸命に肉迫するプエルトリコ人に最後まで決定打を許さなかった。顔面アザだらけで試合を終えたコットに対し、王者はきれいな顔で終了ベルを聞いた。
 それでも公式スコアの117-111が2者に119-109でトラウトという数字は、差がつき過ぎた印象もあった。

 セミのWBCフェザー級シルバー王座決定戦はWBC10位ジェイソン・べレス(プエルトリコ)が同11位サルバドール・サンチェスⅡ(メキシコ)から2回と3回にダウンを奪い、3回38秒TKO勝ち。Photos/SHOWTIME

2012年12月1日土曜日

金子がTKOでV2 日本S・フェザー級

 
 
 日本S・フェザー級タイトルマッチが1日、後楽園ホールで行われ、チャンピオンの金子大樹(横浜光)が同級1位の加治木了太(大鵬)を6回2分17秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。

 身長とリーチで上回る金子は、序盤から距離を詰めようとする加治木に力強いカウンターパンチを打ち込んだ。2回には激しい連打で襲いかかり、早くも見せ場を作った。
 4回に入ると加治木が踏ん張りを見せ、巻き返しの予感を漂わせたがここまで。6回、金子は挑戦者のアッパーを被弾するとアクセルを踏み、ラッシュを仕掛けると、レフェリーが試合を止めた。

 連続KO防衛を成功させた金子は、世界ランカーとの対戦と東洋太平洋タイトルへの挑戦を希望した。
 
 

アラフベルディエフ、グスマンに負傷判定勝ち

 

 米フロリダ州サンライズのBB&Tセンターで30日夜(日本時間1日)行われたWBA世界S・ライト級“レギュラー王座”決定戦はWBA4位ハビブ・アラフベルディエフ(ロシア)が同1位ジョアン・グスマン(ドミニカ共和国)に8回負傷判定勝利を収めた。

 元WBO・J・ライト級&ライト級王者グスマンが初回好スタートを切ったが、盛り返したロシア人が3回、左フックでダウンを奪う。バッティングでグスマンは鼻血が流れ顔面が血で覆われる。迎えた8回、2度目のスリップダウンを喫したグスマンは左脚を痛め、診断したリングドクターは続行不可能を要請。8ラウンドを含むスコアカードにより勝敗がつくことに。2ジャッジが76-75でアラフベルディエフ、もう一人は同スコアでグスマン。2-1のスプリット判定で、ロシア人の手が上がった。

 アラフベルディエフは18勝8KO無敗。36歳のグスマンは15年のプロキャリアで初黒星だった。31勝20KO1敗1分1無効試合。Photo/SUMIO YAMADA

ウィラポン氏が小関を特別指導


 元WBC世界バンタム級王者のウィラポン・ナコンルワンプロモーション氏が来日。1日、青木ジムを訪れて防衛戦を控えるWBC女子アトム級王者・小関桃を指導した。


 有吉会長のパイプで実現したこの指導。7年前にタイで初めて会って以来折に触れアドバイスをしてきたウィラポン氏は「妹のように思っている。小関は経験を積んでだんだん良くなってきた。パワーも付いてきた」と言い、スパーリングを見て右の使い方を伝授。「いままで通り一生懸命努力すれば僕の14回防衛記録は抜ける。僕の記録じゃなくてカオサイの記録(V19)更新を狙ってほしい」とエールを送った。
 小関は「ウィラポンさんは存在そのものが大きい人。畏れ多いです」と恐縮していたが、花形冴美との防衛戦は「夏場から2試合分の、数えきれないほどのスパーをしてきた。疲れを感じる間もなかった。体力が上がっているんだと思う」と調整に大きな手応えを感じて迎える。
試合は17日後楽園ホールで開催される。