日本ヘビー級王座決定戦が25日、後楽園ホールで行われ、同級1位の藤本京太郎(角海老宝石)が2位のオケロ・ピーター(緑)を6回2分59秒TKOで下してタイトルを獲得。片岡昇以来56年ぶり2人目の日本ヘビー級王者となった。
6回、藤本の右が炸裂した |
前半は重苦しい展開だった。両者ともに手数が少なく、藤本が時折ステップインしてボディにジャブをヒット。ピーターは藤本のスピードについていけない印象だ。まったく右が出ないピーターに対し、藤本は徐々にペースアップ。中盤から右ストレートも決め出した。
クライマックスは6回に突然訪れた。藤本が左フックから右につなぐとピーターがグラリ。さらに右を追撃するとピーターの巨体が前のめりに倒れた。何とか立ち上がったピーターだが、再び藤本の右で沈んだ。
K-1からボクシングに転向して初タイトルを手にした藤本は7勝5KO1敗。41歳のピーターは東洋太平洋王者のころの面影はなかった。21勝19KO6敗。試合の模様は26日深夜3時17分からTBS系列で放送される。
竹原(右)はパワフルだった |
日本タイトル次期挑戦者決定戦となったヘビー級8回戦では日本3位の竹原虎辰(緑)が4位の樋高リオ(渥美)を3-0(77-76、78-75、78-74)の判定で下した。
樋高はよく手を出して好スタートを切ったが、3回からは体格とパワーに勝る竹原が樋高を再三ロープに押し込んで攻勢をアピール。竹原が左右のビッグパンチを振るい、樋高がディフェンスをしながら左フックなどを返す展開が最後まで続き、竹原のパワーが上回る結果となった。
モデルボクサーの高野人母美(山上)はヨッカオ・ローエイシティジム(タイ)を判定で下しデビュー2戦目を飾った。
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