2013年6月28日金曜日

李がOPBFフェザー級王者に


 OPBF東洋太平洋フェザー級王座決定戦が28日、後楽園ホールで行われ、元WBA世界S・バンタム級王者の李冽理(横浜光=1位)が5位の石川省吾(新日本木村)を3-0(116-113、116-112、117-112)の判定で下して新王者となった。
 
李(右)はキャリアの差を見せつけた

 ジャブを突きながらカウンターを狙う李だったが、石川が跳び込んで左右のフックを決めるなど、どちらが有利とはいえない滑り出し。4回を終わっての公開採点は三者三様という互角の序盤戦となった。

 李は中盤から足をよく動かし、出入りを繰り返して右ストレートやアッパーを繰り出し、8回を終わって1~3ポイントリードした。

 劣勢の石川は9回から反撃に出たが、李も得意の右を打ち込んで対抗。この後も元世界王者は打ち合うところで打ち合い、足を使うところでは足を使い、キャリアの差を見せつけて粘る石川を振り切った。世界王座陥落以降2勝1敗1分と不振の続いていた李は20勝10KO3敗2分。石川は10勝3KO4敗。
 
岩崎(右)は石田に競り勝つ

◇S・バンタム級8回戦
岩崎悠輝(新開)[3-0(77-75×2、77-76)]石田將大(本多)
 日本バンタム級2位の石田と日本S・バンタム級8位の岩崎が激突。岩崎は打撃戦をうまく避けて、カウンターの右やボディブローを効果的に使った。石田のボディ攻撃が決まる場面もあったが、7回に右ストレートを連続してヒットさせた岩崎に軍配が上がった。

◇S・フェザー級8回戦
杉崎由夜(角海老宝石)[7回2分42秒負傷判定3-0(67-65、70-63、68-65)]平山悦久(ワタナベ)
 日本9位の杉崎は初回に右フックをヒットさせ、2回にはボディ攻撃も見せて好調な滑り出し。しかし日本ランク入り3度目の挑戦に燃える平山は被弾などおかまいなしに前進を繰り返し、中盤は杉崎にロープを背負わせた。7回に平山はバッティングで減点1。結局、杉崎が4回に負った傷が原因で試合は負傷判定となった。

◇S・フェザー級8回戦
佐藤道也(石丸)[3-0(78-75×2、79-74)]一場仁志(角海老宝石)
 元ランカーの佐藤が日本6位の一場と対戦。佐藤は4回、左フックで一場をグラつかせてペースを掌握。ここからはジャブとフットワークで試合をコントロールし、一場に反撃を許さなかった。

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