2013年4月17日水曜日

右拳は打撲 井上一夜明け


 日本1位佐野友樹を10回TKOに下してタイトルを射程圏に納めたホープ井上尚弥が所属する大橋ジムで一夜明け会見に臨んだ。


 心配された右拳は病院で診察を受け骨には異常がないと診断されたという。全治までの期間を聞かれた井上は「それは聞いていません(笑)。特に不安はありません」と図太い神経も披露。トレーナーである父・真吾氏は「しばらく右手は休ませてコンビネーションなど左の強化に努めたい」とした。

 あらためて昨夜の3戦目を振り返った井上は「いろんな意味での経験ができた。10ラウンド戦えましたし、(右拳の故障でも)左でコントロールもできた。できることはすべてやったと思います」。大橋秀行会長も「正直あせった。しかし相手云々ではなく自分の試練というピンチを乗り越えたことは大きい」といい真吾トレーナーも「(故障を)ごまかし切れなかったが、次にこういうケースになったら対処できると思う。それに最後までフィニッシュを狙い続けてストップしたファイターとの気持ちを出してくれた」と安堵とともに高い評価を与えている。

 次戦で日本王者・田口良一挑戦が話題に上っているが具体的には未定と大橋会長は話している。また中継したフジテレビによると、平均視聴率は6.9パーセントだったという。

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