2013年3月18日月曜日

渡部が5度目の防衛 東洋太平洋ウェルター級戦

 

 東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチが18日、後楽園ホールで行われ、チャンピオンでWBC12位の渡部あきのり(協栄)は7位のコブラ諏訪(ピューマ渡久地)に6回2分45秒TKO勝ちし5度目の防衛に成功した。

 前日の計量時間に1.4㎏オーバーで現れ、超過分をサウナで一気に落とすという失態を演じていた渡部だったが心配は無用。この日は立ち上がりから力みがなく、動きながら左を上下に打ち分けて諏訪を翻弄した。この回、早くも左ストレートでダウンを演出した。
 
2回に入ると渡部はさらに快調。諏訪の動きが少ないのでパンチをあてやすいのだろう。右フック、アッパー、左ストレートを面白いようにヒットして試合は早くもワンサイド。諏訪はボディ攻撃に活路を見出そうとするが、かなり苦しい展開だ。

 大量の鼻血と5回には顔面もカットして血だるまの諏訪は、それでも前に出て時にボディ攻撃を見せたが、最後は諏訪の動きがスローになったところでレフェリーが試合を止めた。渡部は28勝25KO4敗。諏訪は12勝5KO10敗2分。

◇S・フェザー級8回戦
松崎博保(協栄)[7回2分35秒TKO]名雪貴久(船橋ドラゴン)
 名雪は日本1位の松崎に対し、ワンツーを軸にしたテンポの速い攻撃を見せた。やや受けに回った松崎は、打ち終わりに左フックを効果的に合わせて主導権を掌握。中盤からは左フック、右フックを次々とあてたが、名雪も手を出して激しく抵抗。ようやく7回、松崎が連打したところでストップとなった。

◇58㎏契約8回戦
高橋謙太(協栄)[3-0(77-75、78-75、78-74)]中野和也(花形)
 序盤はペース争い。先に抜けたのは高橋だった。3回に左カウンターを決めて中野からダウンを奪った。ここからはサウスポー同士がカウンターをスリリングな奪い合う展開となったが、より攻撃的に試合を組み立てた高橋に軍配が上がった。

◇60㎏契約8回戦
有馬啓祐(協栄)[負傷判定5回1分3秒 3-0(50-45×2、50-44)]中野晃志(角海老宝石)
 よく動いて的確にパンチを当てた有馬がポイントをピックアップ。3回には連打でダウンを奪った。中野はサウスポー有馬の動きにまったくタイミングが合わず、最後は偶然のバッティングで中野が負傷して試合が終わった。

0 件のコメント:

コメントを投稿