2012年12月19日水曜日

江藤大喜 東洋タイトル獲得ならず

 

 東洋太平洋スーパー・フライ級王座決定戦が19日、後楽園ホールで行われ、東洋太平洋同級8位の江藤大喜が、同2位で19戦無敗のアーサー・ビラヌエバ(比)と対戦し、2度ダウンを奪いながら3-0(113-112、114-112、113-112)の判定で敗れ、タイトル獲得に失敗した。

 江藤は立ち上がり、右ストレートでいきなりダウンを奪う好スタートを切った。上背で勝る江藤はここから距離を取り、ジャブと右カウンターで試合を組み立てようとしたが、2回から立ち直ってジャブ、ボディブローと強気に攻めてくるビラヌエバに押され気味の展開となる。3回にはビラヌエバの右フックでダウン(リングサイドからはスリップダウンに見えた)するなど、中盤は厳しい展開が続いた。


 8回を終了しての採点はジャッジ三者ともに77-73でビラヌエバのリード。これを受けて9回、それまでおとなしかった江藤が一気にスパート。シャープな右ストレートでダウンを奪い、試合を分からなくする。しかし、フィリピンの強豪も反攻に転じて、ラウンド終了間際には江藤がダウン寸前に。ラスト3ラウンド、江藤は果敢に前に出て打ち合い、ノックアウトを狙ったもののかなわず、前半の借金が響いて判定負けした。ビラヌエバ(23)は20勝19KO。江藤(24)は10勝7KO2敗。


◇60㎏契約8回戦
江藤伸吾(白井・具志堅S)[6回2分43秒TKO]タイガー・チョーカンワル(タイ)
 初回、タイガーの左カウンターでダウンした江藤は2回からペースアップ。ワンツーとボディブローを軸に攻撃を強めると、3回に左フックでダウンを奪い、ワンサイドとなった6回にも2度倒して試合を終わらせた。

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