12日、タイ中部のサラブリで行われたWBCインター・S・フライ級タイトルマッチは、王者オーレードン・シッサマーチャイが挑戦者の久高寛之(仲里・ATSUMI)を3-0の判定で下して王座防衛に成功した。
「タイで判定勝ちなど考えない」と言い切った久高はスタートからプレッシャーを掛け、ボディーに的を絞った戦略を実行した。
ハイプレスで押し込んで来る挑戦者に対し、元来が引いてカウンターでポイントを奪うのがオーレードン。プレスを掛けて打とうとする久高に先手を打って先制打。ロープ、コーナーに引きこもっても左フックのカウンターで久高をたじろがせるなど正確なヒットで序盤のポイントをリードした。
プランを実行した久高だが最後の一線を打ち破れず「悔しいの一言です。腹が効いているのが分っていただけに余計悔しい。ノーモーションの左をもらってしまったが、それでもプレッシャーで押しつぶすつもりだったのに。チャンピオンはしたたかでした。最後は小柄な体格の上にガードをかためられて亀になられてしまった。11回もパンチをまとめたけれど、芯には当たらなかった。アウェイで倒せるボクサーになりたかったのに……」と無念さを語っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿