「ボクシングをやりきりました」――西岡利晃(帝拳)が13日、都内のホテルで引退を発表した。米国カリフォルニアでS・バンタム級最強をかけて戦ったノニト・ドネア戦からちょうど1ヵ月、日本のボクシングを引っ張ったチャンピオンがグローブを壁に吊るす――。
決断をしたのはドネア戦の1週間後。「ドネア以外とならチャンピオンになる自信はあります。でもドネア戦以上の感動、モチベーションはない」と理由を語った。
思い出の試合にはメキシコでKO防衛を果たしたゴンサレス戦、そして苦労して世界タイトルを獲得したナパーポン戦を挙げた。ボクシングの魅力を「すべてを賭けて戦って、感動できること」とした西岡は「ボクシングはすべてでした」と清々しい表情。
今後は関西でジム経営を計画しており、テレビの解説にも意欲的。会見後には後輩王者の山中慎介と五十嵐俊幸から花束を贈られ、愛する家族と写真に納まった。
1994年のプロデビュー以来18年のキャリア。生涯戦績は47戦39勝24KO5敗3分。
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