2012年3月22日木曜日

王者スリヤンがスパーを公開 WBC・S・フライ級戦



 27日の後楽園ホールで佐藤洋太(協栄)の挑戦を受けるWBC世界S・フライ級チャンピオン、スリヤン・ソールンビサイ(タイ)が22日午後東京・新宿の協栄ジムでインタビューに応じた後練習を公開した。
 独特のヘアースタイルでマネジャーらとともに会見に応じたチャンピオン。日本の報道陣の問いには「佐藤さん、頭がよくてスピードがあり、すごくいい選手。僕も精一杯いい試合をしたい」と挑戦者を“ほめ殺し”に。タイでは同僚のWBA同級王者テーパリット・ゴーキアットジムとひと月に50ラウンドのスパーリングをこなしてきたというが、この日2ラウンドのスパーでも実力の片鱗を見せた。協栄ジムの17歳の新鋭・前川龍斗を相手に、初回こそ左しか出さなかったものの、2回に入ると、俄然熱のこもる攻防に。前川の攻撃に応戦して右も連発。打ち合いに反発するかのように左アッパー、右ストレートのコンビネーションまで繰り出すと、期せずして「オーッ」とどよめきが起こった。試合直前のこの時期に敵側のスパーリング・パートナー相手にここまで披露してみせたスリヤン、実は口とは違ってよほどの自信家?
 得意なパンチを聞かれると「右も左も、一発でも入れば倒す自信がある」と、これが本音か。なおパートナーを務めた前川は、試合後インターネット番組のインタビューに応じて「佐藤さんの方が強い」などと感想を述べていた。
※写真上は前川相手にスパーリングを公開した王者スリヤン。下は練習前の記者会見で笑顔を見せるチャンピオン

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