2012年2月19日日曜日

石田無念、ウィリアムズに3‐0判定負け


 18日(日本時間19日)米国テキサス州コーパスクリスティのアメリカンバンク・センターで行われたS・ウェルター級超12回戦は、日本の石田順裕(グリーンツダ)が元2階級王者ポール・ウィリアムズ(米)に挑んだが、3-0の判定負けを喫した。スコアはジャッジ3者が120-108のフルマークだった。ダウンシーンはなし。なお、この試合にはWBCシルバー・インターナショナル王座がかけられており、勝ったウィリアムズがタイトルを獲得した。
 サウスポーのウィリアムズに対し石田は今回インファイト戦法を選択した。近い距離で相手のパンチを外し、右ストレート、左フックと果敢に繰り出したが、コンビネーションブローでポイントを集めていったのはウィリアムズ。さらにボディーワークやホールドも駆使して石田のミスブローを誘うなど接近戦を優勢に進めた。石田はクリーンヒットをしても追撃を許してもらえず、最後までめげずに打ち合ったものの逆転KOはならなかった。
「僕の悪いところが出た」と石田は唇をかんだ。「もっと3つ4つと打つつもりが1発で終わってしまった。接近戦で予想以上にパンチを当てづらかった。効いたと思ったところもあったけど……」。中量級の本場で強豪に勝つ――昨年4月カークランド戦に続く衝撃を石田が与えることはできなかった。しかし1年4ヵ月ぶりに12ラウンドを戦った36歳のベテランはこれといった衰えも見せていない。「もう一度、チャンスをもらわれへんかなという気持ちです」と石田は語っている。米国の関係者には「次戦は160ポンド(ミドル級)でやろう」と声をかけられたという。
 一方勝ち残ったウィリアムズは「石田は背が高く、前に来たのでKOできなかった。アウトボクシングをしろと陣営に言われたけど、俺はよくやったよ」とコメントした。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

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