2011年12月28日水曜日

大物の風格 王者カバジェロも練習公開



 大晦日のダブル世界戦(横浜文化体育館)に出場するWBA世界フェザー級王者セレスティノ・カバジェロ(パナマ)が27日午後東京・神楽坂の帝拳ジムでメディアに練習を公開した。
 180センチとこの階級ではずば抜けて背の高いチャンピオン。この日の練習は挑戦者細野悟陣営の大橋秀行・大橋ジム会長の見守る中で軽めのトレーニングだったが、それでもジェフ・メイウェザー・トレーナー(人気王者フロイドのオジ)の持つミットにショートの連打を打ち込む間、大きな目を見開いたままほとんど瞬きしなかった。35歳の現在はピークを超えているのだろうが、長身にもかかわらず安定感があり、動きも滑らか。一流王者の熟練を感じさせた。
 6年前にS・バンタム級で初めて世界王座について以来計13度の世界戦を経験しているだけに、言動にも大物感が漂う。「これまで獲得したタイトルはすべて外国で獲った」と、アウェイでの試合は気にしないといい、「いい試合をするよ。みんなが喜んでくれれば、それでいい」。細野に勝った後は「フェザー級で統一王者を目指す。その後でS・フェザー級に上げ、内山がチャンスをくれるなら、来年挑戦したい」と今後のプランも披露。インタビューの最後にテレビ・カメラに向かって、「タイトルを守るため日本に来た。しっかり調整してリングに上がってこい」と相手の細野に呼び掛けた。
  レゲエ・ミュージシャンとしても活動するカバジェロ。すでに16曲のオリジナル曲を持ち、今度の試合でも入場の際にそのうちの1曲を流すという。

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