2011年12月11日日曜日

玉越、世界1位をTKO!


石田-カークランド戦のメキシコ版だ――。
 メキシコのプエブラで10日(現地時間)リングに立った日本フェザー級5位玉越強平(千里馬神戸)が大殊勲を挙げた。WBC・S・フェザー級1位で、WBC同級ユース王者ダンテ“クレージー”ハルドン(メキシコ)を4度倒し、3回1分41秒TKO勝利を飾ったのだ。
 初回。この日まで19勝17KO1敗の倒し屋ハルドンの右強打で一瞬棒立ちになった玉越だが、2回終了間際右を痛打すると、ハルドンはリング中央からロープまでゆっくり崩れるようにダウン。立ったところで終了ゴングが鳴ったが、ダメージは深刻。3回、右から左右でハルドンは2度目のダウン。右でまた倒れたハルドンは玉越の脚にしがみつく。しかし玉越の勢いは止まらず、左右で4度目のダウンを奪う。ここも辛うじて立ち上がったが、主審はカウントが8に達したところで腕を交錯させた。
 勝利コールを涙を流して聞いた玉越は28勝11KO7敗6分。スリムな体型といい、ドラマチックな結末といい、ラスベガスでジェームズ・カークランドを倒した石田順裕を彷彿させた。30歳だが、「WBCユース新チャンピオン」とアナウンスされている。一方、来年、粟生挑戦をもくろんでいたハルドンは大きな後退を余儀なくさせた。

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