日本プロボクシング協会(大橋秀行会長)は23日午後静岡県熱海市内で開いた定例理事会で、重要な方針転換を決めた。従来日本は世界チャンピオン認定団体としてWBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)のみに加盟してきたが、これに加えて新たにIBF(国際ボクシング連盟)とWBO(世界ボクシング機構)にも加盟するよう日本ボクシングコミッション(JBC)に要請する方針を決めたもの。
JBCはこれまでIBF、WBOの非加盟団体について、WBA、WBCとのチャンピオン統一戦のみ認めてきたが、加盟問題に関しては業界代表の意見に反対することはないとみられる。この日の協会の方針決定により、日本は「世界の主要4団体」すべてに加盟することが確実になった。「これも時代の流れだと思う」と大橋会長。
WBA、WBCの現役世界王者が8人もいる上さらに別団体の王者が増えるとなれば、世界チャンピオン乱造の批判も招きかねないことから、挑戦資格を厳しくする仕組みを作るなど、議論すべき問題もあり、正式に加盟するまでにはまだ時間がかかるとみられる。
なおこの日の協会理事会では、「WBCのインターナショナル・タイトル戦」を国内で行うことを認めるよう、JBCに要請することも決めている。すでに「ユース・タイトル戦」を認めており、これも認められることになりそうだ。
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