2011年10月24日月曜日

ドネア、ナルバエスに完勝 次は西岡挑戦?


 WBC・WBO世界バンタム級チャンピオン、ノニト・ドネア(比)が22日(現地時間)ニューヨークのMSGデビューを白星で飾った。不敗の元WBOフライ&S・フライ級王者オマール・ナルバエス(亜)にワンサイドの判定勝ちで、保持する2本のベルトを守った。
 サウスポーの挑戦者はドネアの強打を警戒してガードを固め、巧みなボディーワークも駆使してディフェンシブな戦法に終始した。ドネアも力強いスイングで右ストレート、左フックと得意のブローを放って積極的に攻め続けたものの、決定打を打ち込めずに12ラウンドを終えた。スコアは3人のジャッジ全員が「120-108」とチャンピオンのフルマークをつける一方的なものだった。
 モンティエル戦のような劇的なKOシーンは期待外れに終わり、ドネアは勝者にもかかわらず「ファンをがっかりさせて申し訳ない」と謝罪した。「ベストを尽くしたが、本当に自分もイライラした」とも。しかし敗者は「ノニトのような相手と対戦する時はひとつのミスが命とりになる」と消極戦法を弁解し、38戦目の初黒星にもかかわらず自らの出来に満足していると語った。また再戦の希望も口にしたが、その可能性はほぼない。ドネアは今後S・バンタム、フェザーで戦うことを宣言しているからだ。次戦でWBC王者西岡利晃への挑戦も期待される。
 勝ったドネアの戦績は27勝18KO1敗。敗者ナルバエスは 35勝18KO1敗2分。
※写真はガードを固めるナルバエスに右強打を放つ王者ドネア。

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