2011年10月22日土曜日
ホプキンスは依然王者 WBCが判定覆す
ホプキンスに1週間ぶりにチャンピオンベルトが戻った――。WBC(世界ボクシング評議会)が異例の判定変更に踏み切った。15日ロサンゼルスで行われた世界L・ヘビー級タイトル戦で、チャド・ドウソンがバーナード・ホプキンスに「TKO勝ち」して新チャンピオンとされた判定を「負傷引き分け」と覆し、ホプキンスが依然としてチャンピオンであると20日に正式発表したのだ。
この試合の2回、ホプキンスはドウソンにダッキングされ右パンチをミスした直後、ドウソンに投げ捨てられるようにして落下。この際に肩を負傷し試合を続行できないと訴えた。しかし主審はこれを認めず、試合放棄としてドウソンのTKO勝ちを宣告し、タイトルが移動していた。
しかしこの判定結果は大いに論議を呼び、メキシコ市のWBC本部は試合映像を取り寄せて検証した。試合後ホプキンスが病院で検査の結果、左肩の鎖骨と肩甲骨を結ぶ肩鎖関節のジョイントの分離が認められたこともあり、WBCは世界選手権規則の「負傷判定ルール」を適用。試合が5ラウンドに入っていなかったため、「テクニカル・ドロー(負傷引き分け)」の結果になった。これほど注目された一戦の結果が後に覆るのは異例である。今後再戦が命じられるかどうかについては、WBCの発表でもまだ触れられていない。
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