2011年10月1日土曜日

プロ初陣内藤ジュニア、3回TKO勝ち



 元アマチュア高校全日本チャンピオンの内藤律樹(E&Jカシアス)が30日夜後楽園ホールのメインイベント、ライト級6回戦でプロデビューし、小野木崇文(大一スペースK)を3回1分41秒TKOに仕留めた。
 6回戦ながらこの夜のメイン・カードとして行われたのは、当然律樹(20)のキャラのせいだ。父は元日本&東洋ミドル級王者のカシアス内藤こと内藤純一さん(元日本・東洋ミドル級王者・62)で、律樹自身もアマで高校3冠王になった逸材。試合前に父のラスト・ファイトから32年ぶりの引退セレモニーが催され、この直後「リッキー」の声援を背にリングに登場した。
 父と同じサウスポーの内藤は、小野木(34)相手にスタートから危なげないボクシングを披露。同時にスキを見て左ストレート、右フック、アッパーと容赦なくシャープなブローを打ち込んでいく。相手が負けの込んだロートルとあって、余裕もあったか、2回にはカシアス・クレイ(モハメド・アリ)ばりのシャッフルも見せた。3回さらに試合は一方的となり、左アッパー、ワンツーで小野木のアゴがはね上がると、早々とレフェリー・ストップがかかった。 
 「(相手のパンチを)もらわずに、カウンターで倒したい」の理想通りの試合だったが、この結果も当然か。それでも父は「勝ったことが一番よかった」と安堵の色を浮かべた。
※写真上は小野木を猛攻する内藤律樹。下は試合後父とのツー・ショット

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