2011年8月19日金曜日

スリヤン機動力でロハスを撃破!新王者


19日タイのシーサケート県で行われたWBC世界S・フライ級タイトルマッチ、トーマス・ロハス(メキシコ)対スリヤン・ソー・ルンヴィサイは、スリヤンが対ポンサックレック戦以上かという出来のフットワークを生かした攻撃で王者を翻弄。鋭い踏み込みからの右ストレートに加え、新しく練習したという右ボディーブローがよく決まってポイントを重ねた。ロハス陣営はスリヤンに対する情報不足だったことと、前半は右ストレートを警戒して踏み込めず、後半はパンチが大振りになった。一方のスリヤン陣営は2ヶ月前からサウスポーのスパーリングパートナーとロハス対策の練習を重ねてきたことが功を奏した。最終12回までもつれこんだ試合はジャッジのダニエル・ヴァン・デ・ウィエル(ベルギー)が116-112、バート・A。クレメンツ(米国)が117-111、金谷武明(日本)が115-114のユナニマス・デシジョンでスリヤンの勝利を支持した。
スリヤンのプロモーターのスチャート氏は「最高の気分。スリヤンを新ウィラポンに育てますよ」とかつての名王者を育てた自信を披露。「初防衛戦はバンコクの中央競技場で11月に行いたい」と防衛計画を披露した。一方敗れたロハス側は「調子は悪くなかったがスリヤンが予想以上に速かった。オプションがあるのでリマッチをしたい。」と話している。ここ2年で世界王座を失ってきたタイボクシング界だが、これで現役王者はWBCフライ級王者ポンサックレック、同ストロー級王者ポンサワンに続く3人目となった。

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