2011年2月5日土曜日

今度は正規王座だ 五十嵐3回TKO勝ち        日本フライ級王座決定戦

 チャンピオンカーニバル、日本フライ級王座決定戦は5日夜後楽園ホールで行われ、WBC同級11位の五十嵐俊幸(帝拳)が日本1位の小林タカヤス(川島)を3回2分7秒TKOに下して新チャンピオンとなった。
 試合は期待通りのスピーディで緊迫した攻防。長身のサウスポー五十嵐は前半のバッティングを警戒して慎重にスタートした。小林も果敢に右を放ってペース奪回をはかるが、五十嵐は落ち着いて左ストレートをボディーに送る。3回半ばすぎ、五十嵐がそれまで温存していた顔面への左ストレートを鋭く踏み込んで打ち込むと、小林たまらず青コーナーに吹っ飛んだ。ここで五十嵐が追撃したところで、中村主審が両者の間に割って入り、レフェリー・ストップを宣告した。
 この王座は世界挑戦を計画する清水智信(金子)の返上で空位になっていたもの。五十嵐は2年前に暫定王座につきながら大学(東京農業大)の先輩清水との統一戦に敗れ挫折を経験。その後ラスベガス特訓を経験して成長を遂げ、ようやく正規王座を獲得した。
「仲のいい下田に先を越されてしまいましたが、自分も必ず世界チャンピオンになりたい」「防衛戦重ねて、急がずに確実に前に進んでいきたい」と喜びのコメント。リングの上で9ヵ月になる愛児・比呂ちゃんを抱いてチャンピオンを実感していた。
 最近の五十嵐は進境著しいものがあり、「年内にも世界に挑戦させたい」と帝拳ジム本田会長も前向き発言。 ※写真は3回のストップ直前のシーン

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