22日(現地時間)メキシコシティ近郊ネッサワルコヨトル市で、WBC女子世界S・フライ級チャンピオン、アナ・マリア・トーレス(メキシコ)に挑戦した1位山口直子(白井・具志堅スポーツ)は大差の3-0判定負けでベルト奪取はならなかった。
公式スコアこそ100-89が2者に98-91とワンサイドだったが、WBC女子王者のパウンド・フォー・パウンドとも評価されるトーレスを相手に山口は善戦した。3回の攻防で、地元の人気選手トーレスは鼻血を出し、以後ファイナルラウンドまで流血が続いた。それでも王者は随所にパンチをコネクトするうまさを発揮。ポイントをリードするが、山口は気力で反撃。6回には左ボディー、右を顔面に決めてトーレスをたじろがせる。しかし8回終了間際、トーレスの強打で山口はダウン。終盤、懸命に前進を繰り返した挑戦者だが、王者はそのまま逃げ切った。
この日は女子が“メイン”。同じリングではIBF女子の2つの王座決定戦が行われ、フライ級はアレリー・ムシーニョ(メキシコ)がチャンテル・コルドバ(米)に4回開始TKO勝利。J・フライ級は昨年、富樫直美(ワタナベ)に敗れたイルマ“グエリータ”サンチェス(メキシコ)が同国のカティア・グティエレスに3-0判定勝ち。
唯一、男子のタイトル戦として行われたWBAバンタム級暫定王座決定戦はウーゴ・ルイス(メキシコ)がアルバロ・ペレス(ニカラグア。長谷川穂積と対戦)に9回負傷判定勝ちで戴冠。スコアは87-83、86-84、86-86の2-0だった。
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