2010年11月1日月曜日

IBF、WBOの加盟は継続協議 日本プロボクシング協会

 世界チャンピオンの認定団体の中で、日本は現在WBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)のみに加盟しているが、これにIBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)も加えるべきか――? 日本プロボクシング協会(JPBA=大橋秀行会長)は30日都内で開いた定例理事会でこの問題を協議した。先に下部団体の西日本ボクシング協会(度紀嘉男会長)が理事会で「現行のWBA、WBC以外に、IBF、WBOにも加盟すべき」と執行部案をまとめ、この日のJPBA理事会でも提案したからだ。
 西日本協会加盟ジムでは、日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を出した選手が国外でIBF、WBOの王座挑戦を目指して活動を続けるケースが複数出ており、具体的には元WBC世界ミニマム級王者の高山勝成が11月27日に南アフリカでIBF世界ミニマム級王座挑戦が決まっている。こういう事態が続けば、現行の日本のクラブ制度が崩壊しかねないとの懸念から、いっそ日本が未加盟の団体にも加盟した方がいいというのが、西日本協会の提案である。
 これに対して、加盟団体を増やしてはチャンピオンの乱立を招きかねず好ましくないという反対も含め、かなり突っ込んだ意見交換がなされたようだが、結局「簡単に決められる問題ではない」として、各地区協会に持ち帰り協議の上、次回の理事会(12月23日)で改めて検討することになった。
 この問題とは別に30日のJPBA理事会では以下のことを決めている。
①集中豪雨の被害にあった奄美大島への支援の一環として、協会からTシャツ数百枚を送る。
②協会内に設けた袴田巌支援委員会の委員長ポストを交代。これまでの大橋秀行氏が降り、新たに新田渉世氏が委員長に就任。
③すでに東日本ボクシング協会が採用しているが、試合会場から反社会的勢力(暴力団)を排除するため、試合チケットに「入場をお断りする場合もある」との文言を加える。

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