嶋田ヒヤリ……。3度目の世界挑戦を目指す39歳のベテラン嶋田雄大(ヨネクラ・WBA世界ライト級15位)が調整試合で意外な苦闘。29日後楽園ホールでのメインカードでフィリピンS・フェザー級9位マイク・トゥンバガにダウンを喫し、辛くも2―1の判定勝ち。試合後世界挑戦の具体的な話が出るのではという期待もあったが、「情けない……これでは内山さんに挑戦だなんて恥ずかしくて言えない」と悔しがっていた。
国内ランキング下位、しかもこれまでの戦績が「11勝11敗2分」でKO勝ちが0と聞けば、誰だって嶋田の早い回のKO勝ちを期待したくもなろう。ところが、「あれ(記録)はウソでしょう」と嶋田がビックリするほど、トゥンバガが強かったのだ。
これもパッキアオ効果なのか、最近は格下でもフィリピン選手は頑張るという評判が定着しつつある。トゥンバガも立ち上がりから荒々しく右ストレート、左フックと手を出し、しかも守りもいいので嶋田もなかなかスキをつけない。6回にはダックしたところに右を打ちおろされ、思わず手をついて8カウントを取られた。この直後に右を痛打してあわやダウンのチャンスもつかみかけたが、これは追撃できず。得意のジャブをヒットし続けたものの、結局最後まで消化不良のままラウンドを重ねた。スコアは2人が96-94(浅尾)、97-93(染谷)で嶋田の勝ちにしたが、残る1人は逆に97-94(土屋)でトゥンバガの勝ちというスプリット・デシジョン。嶋田は中盤に右拳を痛めるアクシデントもあったが、それにしても際どい勝利だった。嶋田の戦績は25勝16KO5敗1分。
セミのS・フライ級10回戦では、日本同級7位・白石豊土(協栄)がジムの先輩坂田健史ばりのしつこいインファイトで同級5位・杉田純一郎(ヨネクラ)を7回終了TKOに追い込んだ。またS・バンタム級8回戦では、土居コロニータ伸久(ヨネクラ)がタイのデンチャット・ウォーオンシーに3回1分49秒TKO勝ちを飾っている。
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