シンガポールで開催された第1回ユース五輪のボクシング競技決勝が25日行われ、11階級の金メダリストが誕生した。
16~18歳限定の出場者は、48ヵ国66名(各級6名)。4月の世界ユース選手権大会の上位成績優秀者たちだったが、この大会のチャンピオンで今ユース五輪でも優勝できたのは、半分以下の5名にとどまっている。また、3階級の決勝は世界ユースと同じ顔合わせとなったが、同じ結果にならなかったのはL・フライ級だけ。バーネット(アイルランド)がアリサダ(アゼルバイジャン)をポイントで制し、リベンジを果たしている。
アマチュアの世界2強といわれるロシアとキューバは明暗を分けた。決勝に一人も残らなかったロシアに対し、キューバはヘビー級ペロ、L・ヘビー級デュベルヘル、バンタム級ラミレスの3人が進出し、全員が金メダルを獲得し、久々にボクシング王国の存在感をアピールした。他には、金2つをゲットしたリトアニアの奮闘が印象強かった。アジア勢はバンタム級のタパ(インド)が唯一銀メダル獲得。
なお、今大会のベスト・ボクサーには、S・ヘビー級優勝のヨカ(フランス)が選ばれている。
◇各級決勝記録
LF級 ライアン・バーネット(アイルランド) 13-6 サルマン・アリサダ(アゼルバイジャン)
F級 エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ) RSC2回 DJ・マーキ(ナウル)
B級 ロベイジー・ラミレス(キューバ) 5-2 シバ・タパ(インド)
Fe級 アルチュール・ブリル(独) 11-4 エルビン・イサジェフ(アゼルバイジャン)
L級 エバルダス・ぺトラウスカス(リトアニア) 11-4 ブレット・マーサー(豪)
LW級 リカルダス・クンカイティス(リトアニア) 12-6 サムエル・サパタ(ベネズエラ)
W級 デビッド・L・ダコスタ(ブラジル) 7-3 アフマド・ママジャノフ(ウズベキスタン)
M級 ダミアン・フーバー(豪) 12-4 フアン・カルロス・カリージョ(コロンビア)
LH級 イロスバニ・デュベルヘル(キューバ) 12-4 ブラク・アクシン(トルコ)
H級 レニエル・ペロ(キューバ) RSCH1回 ファビオ・トゥルキ(伊)
SH級 トニ・ヨカ(仏) 8-5 ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)
写真はバンタム級優勝のラミレス(キューバ)=PHOTO/AIBA=
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