カーンが待望のアメリカ・デビューを果たした。ニューヨーク、マジソン・スクウェア・ガーデンに15日(現地時間)登場したWBA世界S・ライト級王者アミール・カーン(英国)は挑戦者で元このクラスのIBF王者ポーリー・マリナージ(米)に11回TKO勝ちで、2度目の防衛を果たした。
試合は序盤からワンサイドゲーム。スピードが売り物の地元選手マリナージだが、カーンはそれを上回るジャブ、右ストレートで支配。冷静沈着なカーンは、時折挑発的な仕種を見せるマリナージの動きにも動じない。中盤以降もコーナーに戻るたびに「ビューティフル!」とローチ・トレーナーを唸らせるカーンが危なげなくリード。10回終了時にドクターチェックを受けた挑戦者は次の11回、左でのけ反ったところでストップされた。TKOタイムは1分25秒。
カーン(23勝17KO1敗)は「私がやるべきことはプレッシャーをかけることだった。すべてはジャブで始まった。みんなマイダーナ(WBA暫定王者)と次やれ、と言う。他のベルトも統一するまで、私はこのクラスで戦う」と気丈に話している。
セミでは同じくS・ライト級のスター候補ビクトル・オルティス(米)が元ライト級統一王者ネート・キャンベル(米)に10回大差の判定勝ちを収めている。
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