2010年4月28日水曜日

冨山判定勝ち


 27日の後楽園ホールは8回戦2試合とA級ボクサー4回戦賞金トーナメント「レイジング・バトル」(旧称ビータイト)の“2本立て”。トリを飾ったバンタム級8回戦は、日本同級4位冨山浩之介(ワタナベ)が同S・バンタム級2位の梶山友揮(平石)に2-0判定勝ちした=写真=
 1年前、名城信男のWBA・S・フライ級王座に挑んだ冨山は、梶山のしつこいくっ付き戦法に次第に消耗戦を強いられ最終8回にはホールドで減点1を喫しもしたが、それでも右アッパーや右ストレートをクリーンヒットし続け、明白にポイントをあげていった。最終回は減点の後、右で梶山のヒザを折る反撃もみせた。スコアは78-73、77-74、76-76。「世界がまだまだなのは分かっているので、S・フライ~S・バンタムのどこでもタイトルできるように頑張りたい」と一歩ずつ上を目ざす決意を語った。
 また、ノーランカーの佐藤祐太(ワタナベ)と対戦した日本S・バンタム級12位の福島学(花形)は、動きに精彩を欠いたものの、6回右フックでダウンをマーク。ダメージの残る佐藤を追撃してストップした。連敗を2で止めたベテランはこの日が50戦目(36勝20KO10敗4分)。今回の勝利を条件に王者・芹江匡晋(伴流)挑戦が内定しており、久しぶりのタイトルマッチの舞台へと前進した。
 準決勝2試合が行われた「レイジング・バトル」は、60キロ級で無敗の元新人王・斉藤司(三谷大和スポーツ)が佐々木悟(ヨネクラ)相手にダウンを喫したものの、右ショートのカウンターで倒し返し、2回逆転TKO勝ち。「優勝とMVPも獲る」と息巻いた。同級準決勝のもうひと組は原純平(大橋)が鈴木拓也(ワールド日立)とダウン応酬の末に判定勝ち。ほか56キロ級は齋藤純彦(輪島功一スポーツ)が額賀勇二(鹿島灘)に判定勝ち、土居コロニータ伸久(ヨネクラ)対竹中良(古口)戦は初回わずか35秒で負傷引き分けに終わり、規定により土居が6月25日の決勝に進んだ。
 同大会は優勝賞金50万円、MVP20万円以外にもKO賞として1、2ラウンド以内だと10万円、3、4ラウンドなら5万円が贈られる賞金ファイト。

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