亀田ジムが無期限活動自粛――東日本ボクシング協会(大橋秀行会長)は12日午後定例理事会を開き、懸案の“亀田問題”について協議した。3月27日のWBC世界フライ級タイトル戦の直後の控え室で、敗れた亀田興毅の父史郎氏(セコンドライセンス無期限停止中)はWBC、JBCの役員らに暴言を吐き、メディアに「安河内(JBC事務局長)のクビをとる」などと不適切な発言をしていた。
これに対し前回6日の緊急理事会では「亀田ジムを除名せよ」などと強硬な意見が大半だったが、今回は五十嵐紀行・亀田ジム会長が文書を差し出し、「①会長の協会員としての資格を無期限停止とし、亀田ジムは無期限活動を自粛」「②資格停止の解除の判断は協会に一任する」「③所属の3選手(亀田兄弟)は協会預かりとしてほしい」「④協会会則に違反した場合、いかなる罰則にも異論を述べない」などと自らの“処分”を願い出た。
このため、理事会はこれを受理した上で、協会独自の調査委員会を設置し、今回の暴言事件だけでなく、亀田ジムが協会加盟ジムとしてしっかり機能していたかなども調べた上で、協会としての処分を決めたいとの方針を明らかにした。理事会後の記者会見で、大橋協会長他執行部が明らかにしたもの。
ただし、急きょ決定したため、調査委の性格、委員の人選等もこれからという。また、協会預かりとなる亀田兄弟が今後どこのジムで練習しどのようなかたちでリングに上がるのかも未定。これまでも「無期限ライセンス停止中」だった史郎氏が事実上スタッフとして活動した上で、“役員どう喝事件”を起こしたため、再び同じようなことが起きる可能性はないのかという質問も出たが、「ないようにしたい」(大橋会長)と応えるに留まった。
なお、渦中の亀田史郎氏はこの日ブログでボクシング界からの引退を表明した上でメキシコに向けて旅立った。現地時間の12日(日本時間13日)にWBCの懲罰委員会に招かれ、証言をする。
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