長谷川&西岡4月にそろって世界戦――ダブル世界タイトル戦の発表会見が22日、東京・九段のホテルグランドパレスで行われた。長谷川穂積(真正)がWBO王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)を迎えるWBCバンタム級、西岡利晃(帝拳)が11位バルヴェグ・バンゴヤン(フィリピン)を迎えるWBC・S・バンタム級の両タイトルマッチに、粟生隆寛(帝拳)の世界前哨戦をくわえた豪華興行は4月30日(金)に日本武道館で開催される。
日本ではWBO未公認のため、長谷川-モンティエル戦はWBCタイトルのみがかけられることになった。しかしWBOの現役チャンピオンを相手に事実上の統一戦に臨む長谷川自身「興味があるのはWBCとWBOのチャンピオンのどちらが強いのか、それだけです」と発言。「ウィラポンに挑戦した時みたいに熱い気持ちで練習できる」と腕ぶした。
モンティエル(試合時31歳)はWBOフライ、J・バンタム、バンタムの3階級制覇王者として知られ、先日米国でチソ・モラレスを初回KOで仕留めてバンタム級王座V1に成功したばかり。40勝30KO2敗2分の好戦的な右ボクサーファイター。
またダブルメインの西岡は今回が4度目の防衛戦。バンゴヤン(23歳)をチョイスしたのはチャンピオン自身らしく「若く勢いがある。サウスポーとの戦い方もうまい」と評した。しかし「頭の中はもう対戦相手のことしかない。さらに強くなった西岡利晃をお見せします」と早くも試合モード。昨年10月以来約半年ぶりのリングとなることにも「この次の試合ではなく、そのさらに先を見据えてトレーニングしているので関係がない」と話した。
バンゴヤンは比国ダバオ・デル・スル州出身の右ボクサーファイター。ここまで15戦全勝7KOの戦績で、キレのいいパンチが主武器という。西岡の葛西裕一トレーナーは「映像を見るとサウスポーを左フックで倒していた。左構えの選手と戦うのがうまい」と警戒していた。ニックネームは“ザ・ダバオ・ヒットマン”というそうだ。
世界王座返り咲きを狙う粟生はワイベル・ガルシア(パナマ)と前哨戦。バレロやリナレス、ユリオルキス・ガンボアらと戦った元世界挑戦者で、WBA中南米S・フェザー級タイトルを獲得した経験もある。S・フェザー級に転級して2階級制覇に打って出る粟生としては、大いにアピールしたい一戦だ。
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