バレロがプロデビュー以来の連続KOを27に伸ばした。6日(現地時間)メキシコのモンテレイで行われたWBC世界ライト級タイトルマッチは王者エドウィン・バレロ(ベネズエラ)が暫定王者アントニオ・デマルコ(メキシコ)に9回終了TKO勝ちで2度目の防衛を果たした。
サウスポー同士。2回、パンチ交換の最中にデマルコのヒジが当たり、バレロは額からおびただしい出血。ドクターチェックで続行が許されたが、以後顔面を鮮血に染めてのファイトとなった。この日のバレロは一発強打よりもコンビネーションでポイントをあげるアウトボクシングを披露。それでも左ストレートをデマルコに炸裂させ、4,7回とロープへ追い込む。長身のデマルコは会場の声援をバックに反撃するが、手数も的中率でもバレロの優勢は明らか。9回、王者が攻勢をかけると、インターバルでデマルコのセコンドが棄権を申し入れ、試合が終わった。
27勝全KO無敗のバレロ(28歳)は「私はまだまだ強くなる。ここにスペクタクルな選手がいることを忘れないで」と米国リング復帰の気持ちをアピール。敗れたデマルコ(24歳)は「彼と戦えて幸せだった。偉大なチャンピオン」と勝者を称えた。
写真はデマルコ(右)に右強打を決めるバレロ=PHOTO/SUMIO YAMADA=
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