ロサンゼルスのステープルズ・センターに1万6千人の観衆を集めて行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチは王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の圧勝に終わった。
この日のクリチコは左ガードを下げ、途中からは右ガードも下げ気味と余裕の構えで挑戦者クリス・アレオラ(米)と対峙。王者は左ジャブをコンスタントに放ち、10センチの身長差を利して終始(長い)距離をキープ。前進を繰り返すアレオラだが、パンチを空転させられ中盤以降、鼻血に染まり、劣勢が明らかになる。9,10ラウンドとクリチコが一方的に攻め込み、10回終了時にアレオラのチーフセコンド、ヘンリー・ラミレスが棄権を申し出た。棄権の理由は「ワンパンチで決まる展開に持ち込むにはクリチコはディフェンスが良過ぎる選手」ということだった。
10回までの公式スコアは森田健氏とホントンカム(タイ)が99-91(挑戦者にポイントを与えたのは2人とも8回のみ)、もう一人のカバリーニ(伊)は100-89とフルマークでクリチコ優勢だった。
勝者クリチコは「アレオラのアゴの強さはビッグサプライズ。でも私と違って”ヘビーな“経験が決定的に欠けていた」とコメント。次期対戦者に関しては未定とのことだ。リタイア後リングで泣きじゃくったアレオラは「彼に拍手を送りたい。でも私は敗者にはなりたくない。カムバックを約束する」と気持ちを切り替えていた。(三浦勝夫)
この日のクリチコは左ガードを下げ、途中からは右ガードも下げ気味と余裕の構えで挑戦者クリス・アレオラ(米)と対峙。王者は左ジャブをコンスタントに放ち、10センチの身長差を利して終始(長い)距離をキープ。前進を繰り返すアレオラだが、パンチを空転させられ中盤以降、鼻血に染まり、劣勢が明らかになる。9,10ラウンドとクリチコが一方的に攻め込み、10回終了時にアレオラのチーフセコンド、ヘンリー・ラミレスが棄権を申し出た。棄権の理由は「ワンパンチで決まる展開に持ち込むにはクリチコはディフェンスが良過ぎる選手」ということだった。
10回までの公式スコアは森田健氏とホントンカム(タイ)が99-91(挑戦者にポイントを与えたのは2人とも8回のみ)、もう一人のカバリーニ(伊)は100-89とフルマークでクリチコ優勢だった。
勝者クリチコは「アレオラのアゴの強さはビッグサプライズ。でも私と違って”ヘビーな“経験が決定的に欠けていた」とコメント。次期対戦者に関しては未定とのことだ。リタイア後リングで泣きじゃくったアレオラは「彼に拍手を送りたい。でも私は敗者にはなりたくない。カムバックを約束する」と気持ちを切り替えていた。(三浦勝夫)
写真は試合後の勝者クリチコ=Photo/Sumio Yamada=
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