右ヒザの負傷で長期ブランクをつくっていた中森宏(日本ライト級7位=平仲ボクシングスクール)が15日夜、後楽園ホールで約11ヵ月ぶりのリング。ノーランカーの大久保充(宮田)に5回2分28秒TKO勝ちした。
派手な上体の動きからアッパー、ストレートをヒットする中森だが、大久保の右ストレートをスウェーでかわしきれずハラハラとさせるシーンも。それでも4回に脚を使ったカウンター迎撃のスタイルにチェンジすると、右で大久保の左マブタを切り裂き、5回にこの傷が続行不可能と判断された。
この日はいつも以上にアクロバティックな動きが目立ったが、これは試合前にナジーム・ハメドの映像を見ていた影響だとか。「ガードを下げていても勝てるというところを見せたい」と話していた。昨年、最強後楽園に優勝しながら負傷により日本タイトル挑戦を辞退した男は「年末か来年の最初にはランカーと戦いたい。できればチャンピオンと」と、遅れを取り戻すべく張り切っていた。26勝15KO2敗1分。
セミでは中森の同僚、石垣栄(日本S・フェザー級11位)が阿部展大(角海老宝石)との8回戦に臨んだが、リズムに乗り切れないまま阿部に積極的な攻勢を許し、79-74、80-73、80-72の大差で敗れる波乱。せっかくランク復帰を果たした石垣だがノーランカー相手に痛い一敗を喫した。また女子の元トップアマ、藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)がプロデビュー戦(6回戦)に臨み、WBC女子アトム級15位のリリー・ラチャプラチャジム(タイ)から2度ダウンを奪って2回TKO勝ちした。
そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
6回戦 前田俊(相模原ヨネクラ)KO1回 河端智之(ワタナベ)
4回戦 ブルース・サントス(石川)TKO2回 広瀬尊明(全日本P)
4回戦 新垣翔太(白井・具志堅S)判定 熊澤祥大(石川)
4回戦 岳原景太(平中BS)判定 三浦毅一(楠三好)
4回戦 若狭達也(石川)判定 渡部直樹(F赤羽)
4回戦 伊藤隆史(花形)TKO1回 山本雄司(シャイアン山本)
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