30日大阪府立体育会館第1競技場で行われたWBA世界S・ウェルター級暫定王座決定戦は、3位・石田順裕(金沢)が4位のマルコ・アベンダーニョ(ベネズエラ)を大差3-0判定で制し、暫定タイトルを獲得した。
入場時から気合が入りすぎの感のあった石田は立ち上がりの硬さを心配させたが、得意の左ジャブを当てて波に乗った。アベンダーニョが出てきても体を入れかえながら左フックを好打。ベネズエラ人はボディーから攻めて顔面を狙うが石田をとらえることができない。大きなヤマ場のない展開だったものの、石田は最後まで集中力を切らさず文句なしの勝利を飾った。
この日の勝因はジャブだった。「上体が突っ込まないように気をつけて打ち続けた」と石田。昨年の初戦では逆に突っ込んで打とうとして失敗した経験を生かしたかたちだ。暫定ながら34歳にして世界タイトルを獲得し「うれしい」と喜ぶ一方で「まだこれは暫定のベルト。真のチャンピオンに必ずなる」と話していた。次戦は未定だが、石田には王座統一戦という重要な仕事が控えている。
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